尿量が減り手足にむくみをともなうネフローゼ症候群

2009年6月 5日 10:58 | コメント(0) | トラックバック(0)

全身にむくみを感じるほどに悪化し、腹水や腹水を認め、高脂血漿を認める場合は"ネフローゼ症候群"が疑われますので、専門医に相談しましょう。
この病気は糸球体基底膜でアルブミン等、高分子タンパクの透過性亢進によって高濃度の蛋白尿を排出することにより低タンパク血症となるため、浸透圧の低下や、循環血漿量の増加によりむくみや血液中の脂質の上昇を引き起こします。
この病気の怖いところは様々な腎疾患が含まれることで、原発性糸球体疾患による原発性ネフローゼ症候群と、糖尿病性腎症、膠原病、アミロイドーシスなどの全身的なネフローゼ症候群があり、小児ではほとんどが一時的な疾患で終始しますが、50歳以上では慢性化することが多く再発率も高いことです。
対処療法としてむくみに対しては、水分と塩分およびタンパク質摂取量の食事制限が必要で、薬物療法としてステロイド剤の投与が多いのですが、難治性の場合はアルブミン、降圧薬(ACE阻害薬、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬等)、抗高脂血漿薬の投与をおこない、効果が薄い場合は血液ろ過をおこなうこともあります。糸球体硬化症や慢性腎症を併発した場合、抵抗性が認められることが多く、ネフローゼ状態が続けば腎機能障害が慢性化することもあり注意が必要な病気です。

 

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